
おはようございます。
今年の梅雨は、地震やダブル台風が重なる、なんだか落ち着かない空模様が続いています。「今年の天気、いつもと違う気がする」と感じている方も多いのではないでしょうか。
その背景のひとつとして、今、気象の世界で注目されているのが「エルニーニョ現象」です。ニュースで名前は聞くけれど、よく分からない――そんな方に向けて、エルニーニョとは何か、そして2026年の今年はどんな状況なのかを、できるだけやさしく解説します。屋根や雨漏りとも、実は深く関わるお話です。
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【🌊 エルニーニョ現象とは?仕組みをやさしく】
エルニーニョ現象とは、ひとことで言うと「太平洋の赤道付近、南米沖から日付変更線にかけての広い海で、海面の温度が平年より高くなる状態が、1年ほど続く現象」のことです。
なぜ海水温の話が、日本の天気に関係するのでしょうか。カギを握るのが「貿易風」という東風です。
◆ ふだん(平常時)
太平洋の赤道付近では、貿易風が東から西へ吹いています。この風が、暖かい海水を西側(インドネシア付近)へ吹き寄せ、東側(南米沖)では深い所から冷たい海水がわき上がっています。
◆ エルニーニョのとき
何らかの原因で貿易風が弱まると、西に寄せられていた暖かい海水が東へ広がり、東側の冷たい海水のわき上がりも弱まります。その結果、太平洋の中部から東部で、海面水温が平年より高い状態が続きます。
海で起きる現象ですが、海水温が変われば、その上の空気の動き(積乱雲の発生場所や気圧配置)も変わります。こうして、世界中、そして日本の天気にも影響が及ぶのです。ちなみに、これと逆に、積乱雲の発生場所が西に偏る現象が「ラニーニャ現象」です。
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【📊 2026年「今年の感じ」|春からエルニーニョが発生中】
では、今年2026年はどうなっているのでしょうか。
気象庁は2026年の春からエルニーニョ現象が発生しているとみられると発表しました。5月のエルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値より1.2℃高い値となっています。前回エルニーニョが発生していたのは2023年春から2024年春にかけてで、およそ2年ぶりの発生です。 Japan Meteorological Agency + 2
さらに見通しとして、このエルニーニョ現象は、少なくとも今後秋にかけて続く見込みとされています。エルニーニョは冬にかけて発達して最盛期を迎えることが多く、今年もこの先、勢力を強めていく可能性があります。報道では、規模の大きい「スーパーエルニーニョ」に発展するおそれも指摘されています。 Weather NewsJapan Meteorological Agency
つまり今年は、「梅雨から夏、秋、そして冬まで、エルニーニョの影響を受けながら進んでいく一年」になりそう、というのが「今年の感じ」です。
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【🌡️ 今年は“例外”? 本来は冷夏でも、夏は高温予想】
ここで、ひとつ面白い(そして注意したい)ポイントがあります。
エルニーニョが発生すると、フィリピンの東で積乱雲が発生しにくくなり、太平洋高気圧の勢力が弱まるため、日本は本来「冷夏」になりやすいとされています。統計的には、エルニーニョの年は「涼しい夏・暖かい冬」になりやすい、というのが教科書的な説明です。 Yahoo!ニュース
ところが今年は、その通りにはいかない予想です。気象庁の暖候期予報や3か月予報では、2026年の夏の気温は全国的に高い予想となっています。気象庁の担当者も「今年のエルニーニョの影響は典型的なパターンとは異なる。暑さ対策をしっかりしてほしい」と呼びかけています。 tenki.jpYahoo!ニュース
「エルニーニョだから涼しいはず」と油断せず、しっかり暑さ・熱中症対策をする必要がある――これが、今年ならではの注意点です。
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【🌴 梅雨への影響|長引きやすく、雨が多くなる傾向】
エルニーニョは、梅雨にも影響します。
太平洋高気圧の北への張り出しが弱まることで、梅雨前線が日本付近に停滞しやすく、梅雨が長引いたり、雨が多くなったりする傾向があります。特に北日本を中心に、雨が多く日照が少なくなる傾向が見られます。 Japan Meteorological Agency
今年の梅雨を振り返ると、6月後半は前線が長く居座り、東北・北陸で総雨量200mmを超える大雨となったり、ダブル台風が前線を刺激してさらに雨を強めたりと、まさに「雨の多い梅雨」らしい展開が続きました。長く降り続く雨や、繰り返しやってくる大雨は、屋根にとって最も負担の大きい条件です。エルニーニョの年は、こうした「長雨・多雨」への備えが、いつも以上に大切になります。
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【🌀 台風への影響|“強い勢力で接近しやすい”年】
屋根の備えという点で、最も意識しておきたいのが台風への影響です。
エルニーニョ発生時は、台風の発生場所が通常よりも南東にずれる傾向があります。発生場所が遠いと、台風が日本へ近づく際に海の上を進む距離が長くなり、その分エネルギーを蓄えて、強い勢力で接近しやすくなります。 tenki.jptenki.jp
過去の例を見ると、スーパーエルニーニョが発生した2015年は、台風の発生数が27個と平年を上回り、そのうち16個が非常に強い勢力にまで発達しました。同じ年の9月には、台風の影響で関東地方と東北地方が記録的な豪雨に見舞われ、茨城県常総市では鬼怒川の堤防が決壊するなど、甚大な被害が出ました。 tenki.jptenki.jp
そして今年も、その傾向はすでに表れています。6月だけで台風7号(メーカラー)と台風8号(ヒーゴス)が発生し、台風7号はいずれも「非常に強い」勢力まで発達しました。「数が多いかどうか」以上に、「来るときは強い」――これが、エルニーニョの年の台風で最も警戒すべき点です。
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【📋 2026年のエルニーニョ まとめ】
◆ 現状
2026年春からエルニーニョ現象が発生中(気象庁、約2年ぶり)。
◆ 見通し
少なくとも秋まで継続見込み。冬にかけて発達・最盛期へ。
◆ 夏
本来は冷夏になりやすいが、今年は全国的に高温予想。暑さ対策を。
◆ 梅雨
前線が停滞しやすく、長引きやすい・雨が多くなりやすい傾向。
◆ 台風
発生場所が南東にずれ、強い勢力で日本に接近しやすい年。
◆ 冬
暖冬傾向(気温が高くなりやすい)。
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【🪜 締めの一言|“強い雨・強い台風”の年こそ、屋根の備えを】
エルニーニョと聞くと、遠い海の出来事のように感じるかもしれません。けれど今年の「長引く梅雨」「非常に強い勢力まで発達する台風」は、まさにその影響が私たちの暮らしに表れたものです。
特に屋根にとって、「長雨」と「強い台風」は、二大負担といえます。長く降り続く雨は、小さな隙間からじわじわと水を侵入させ、隠れた雨漏りを表面化させます。強い台風は、瓦のズレや板金の浮きといった、新たな弱点を一気に作り出します。今年は、この両方への備えが必要な一年です。
そして大切なのは、「天気が荒れる前」に備えること。台風が近づいてからでは、屋根の点検も応急処置も危険で、間に合わないことが少なくありません。梅雨の晴れ間や、台風が遠いうちの落ち着いたタイミングで、地上から見える範囲の屋根や天井の状態を確かめておきましょう。天井のシミ、雨樋のズレや詰まり、瓦の浮きなどが、早期発見のサインです。気になる点があれば、ご自身で屋根に登らず、専門業者へご相談ください。エルニーニョの年だからこそ、早めの備えが、住まいと暮らしを守る力になります。
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